居場所の多さと、自己認識の前向きさは、概ね相関

昨日、青少年の「居場所」についての調査から、

「居場所の数が増えるほど、自己肯定感(今の自分が好き)が高くなる」

というデータを示しました。

ですが、この「自己肯定感」(今の自分が好きになる)だけでなく、居場所が増えるほど、

・チャレンジ精神(上手くいくか分からないことにも意欲的に取り組む)
・今の充実感(今の生活が充実している)
・将来への希望(自分の将来について明るい希望を持っている)
・社会貢献意欲(社会のために役立つことをしたい)

も高くなっていくというデータもあるのです。
https://em-tr271.com/L90494/b300/115491

ですから、

「居場所の多さと、自己認識の前向きさは、概ね相関」

があると結論づけています。

以前、私は、前野隆司氏による「どんなつながりが幸福感と関連するか」の研究について、メルマガで取り上げたことがあります。

その研究結果の概略は、

・友達が多いかどうかはあまり幸福には関係ない。
・これに対し、多用な友達がいることは幸せに影響する。

同じような友達がたくさんいる人よりも、多様な友達がいる方が幸せな傾向があるというものです。

先の居場所が多いほうがより前向きになるという結論を、この観点から見てみると、

「居場所の多さ=多様な人とのつながり」

があるのかもしれません。

ぜひ、子供たちだけでなく、皆さんも、職場だけのつながりでなく、いろいろなつながりを作っていってほしいです。