令和3年度全国体力テストの結果

12/24 スポーツ庁は、小学5年と中学2年を対象に行った令和3年度全国体力テストの結果を公表しました。
「令和3年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果(概要)について」
https://em-tr271.com/L90494/b300/115591

調査の概要から、傾向を抜粋してみます。

1 体力合計点については、令和元年度調査と比べ、小・中学生の男女ともに低下した。

この結果については、頷けますね。
なんてったって、「コロナ禍」ですもの。

要因を、スポーツ庁ではこのように分析しています。
・ 運動時間の減少
・ 学習以外のスクリーンタイム
・ 肥満である児童生徒の増加
です。

これは、新型コロナウイルス感染の影響を受け、体育授業や体育授業以外での体力向上の取組が減少したからです。

まとめると、運動しないで、テレビ・スマホ・ゲームをやっていたということですね。

2 各実技テスト(8 種目)の数値をみると、小・中学生の男女ともに、
・ 「上体起こし」「反復横とび」「20mシャトルラン」「持久走」については、大きく低下した。
・ 「長座体前屈」は概ね向上した。
・ 「握力」「50m走」「立ち幅とび」については、中学男子以外は低下傾向が見られた。

20mシャトルランと持久走については、運動の持久性を測るものですから、運動不足が顕著に出ると思います。
また、他の筋力を使う運動についても、運動不足は影響することもわかります。

しかし、「長座体前屈」は概ね向上したというのは「?」です。
室内で過ごす時間が増えて、柔軟性が増したというのでしょうか。

ただ、
体力テストに協力した中京大スポーツ科学部の中野貴博教授は、

「コロナ禍であったことを考えると、リカバリーできるレベルに踏ん張った」

と分析しています。

コロナ禍で落ち込んだ分を、まだまだ、これから取り返せるのです。
先生方に、ぜひがんばってもらいたいです。