「自制心」には、自分をコントロールして、目的を達成するための「工夫」する ことも含まれている

昨日触れた「マシュマロテスト」は、子供の「自制心」をみるテストだと言われています。
ですが、マシュマロを目の前にして15分間我慢できた子は、とりわけ我慢強い子だったとは言えないのです。

それは、マシュマロを目の前にして15分間我慢できた子は、その15分間をマシュマロをじっと眺め、「ぼくは、このマシュマロを食べない」などと念じながら?過ごしたわけではないからです。

マシュマロテストをクリアーできずに、マシュマロを食べてしまった子は、マシュマロを見たり、触ったりしていました。
これは、解釈すれば、

「マシュマロを見たり触ったりするたびに、「意志力」がどんどん減っていき、ある閾値を超えた時に、我慢できなくなって食べてしまった」

のだと考えられます。

一方、マシュマロテストをクリアーできた子は、

「マシュマロから気をそらす「工夫」をしていた」

のです。

具体的に言うと、その子たちは、
・マシュマロを見ないように目を閉じる
・机の下に隠れる
などの工夫していました。

だとしたら、

「マシュマロテストをクリアーできた子は、我慢強い子と言うよりは、待てる工夫をした子」

ですね。

「自制心」には、自分をコントロールして、目的を達成するための「工夫」することも含まれているのです。