救急車のサイレンに苦情

3年生の社会科の学習で、「地域の安全を守る働き」として消防署や警察署を学びます。
そのときに取り上げることが多いのが、交通事故と救急体制についてです。
まあ、具体的には救急車の出動の仕組みですね。

ところが、その救急車のサイレンに苦情が寄せられているのです。
えっと思います。
救急車という緊急車両を優先して通行させるためのサイレンを拒むとは・・・

しかし、それなりの苦情の理由があるようです。
例えば、

・深夜の住宅街ではびっくりしてしまう
・眠った子どもが起きてしまう
・病院が近いため何度も聞くと不安になる

というものです。

ただし、東京消防庁は「夜間の住宅街であっても、歩行者や自転車などの通行が考えられ、事故防止のためにサイレンで注意喚起をする必要がある」とサイレンについて理解してもらいたいと言っています。

加えて、このサイレンの音を小さくしたり、なくしたりすることは法令でできないのです。
緊急自動車の保安基準は、法令によって次のように定められています。


警光灯は、前方300mの距離から点灯を確認できる赤色のものであること。

サイレンの音の大きさは、その自動車の前方20mの位置において90dB以上120dB以下であること。

この救急車のサイレンの苦情問題を、社会科の学習問題として討論してみたら白熱するかもしれません。
やってみる方、いませんかね。