ASDの「感覚過敏」(音)

自閉スペクトラム症の特性の一つとして、「感覚過敏」(「知覚過敏」)があります。
高校において、その「感覚過敏」を教師にも友達にも理解してもらえると思えなくて、転校したという人のメッセージを紹介している記事を見つけました。 音の刺激に弱い様子がわかりやすいと思ったので、紹介します。

TOKYO FM+
https://em-tr271.com/L90494/b300/116091

この人は、運動会のピストルの音やお祭りの花火の音が苦手であると言います。
たくさんの音を受け取ると頭がパニックになってしまうのです。

皆さんも、運動会のピストルの音が苦手という訴えがあったなら、小さな音の紙雷管を使ったり、ホイッスルで代替えしたりしますね。

この人は、学校外でも、ライブのコールや拍手も苦手で、お祭りやライブ、ディズニーのパレードなどには行けないと言います。

加えて、そんなに大きな音とは思えない教室の中でも、かなり苦しかったと言います。
昼休みの時間、教室のザワザワした空間に疲れて、いつも静かな空間を求めてトイレに避難していたのです。

こうして、学校生活の「音の刺激」に疲れて、普通高校から通信制の高校に転校したのです。

この人は、「もし先生や同級生がこういう特性を知ってくれていたら、少し違った学校生活もあったのかなと思います。」と言っています。

現在、防音用の耳あて(イヤーマッフル)が普及してきています。
そんな知覚過敏の子から申し出があったり、そんな子を見つけたりしたら、すぐに活用してほしいです。
転校しなくても、快適に学校生活を送れる工夫はできるのです。