英検の級について

英語の能力を測る試験には、英検の他にTOEICがあります。
ですが、この2つはテストの仕組みは全く違います。

TOEICは、みんなが同じテストを受けて、獲得した点数によって、その人の英語の能力を判断します。

一方、英検は、様々なレベルのテストが設定されていて、そのテストに合格したかどうかで、その人の英語の能力を判断するのです。

その様々なレベルのテストとは、「級」別のテストで、英検には、1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級の7つの級があります。

それぞれの級のレベルの目安は、英検によると次の通りです。

1級 大学上級程度
準1級 大学中級程度

2級 高校卒業程度
準2級 高校中級程度

3級 中学卒業程度
4級 中学中級程度
5級 中学初級程度

なんだか、わかったようなわからないようなレベルの目安ですね。

調べてみると、もっとシンプルな捉え方をしているサイトもありました。
それは、ざっくりと

2級 :高校卒業程度(高校3年生レベル)
準2級:高校中級程度(高校1〜2年生レベル)
3級 :中学卒業程度(中学3年生レベル)
4級 :中学中級程度(中学2年生レベル)
5級 :中学初級程度(中学1年生レベル)

というものです。

ここでいうレベルとは、
・単語の数(どのくらいの単語が必要とされているか)
・語彙レベル(どのくらい難しい単語や熟語が使われるか)
・文法レベル(どのくらい難しい文法が使われるか)
・内容レベル(話の内容の難易度がどの程度か)
・長さ(英文の長さはどの程度か)
なので、まあ「総合的に」だんだん難しくなっていく感じらしいのです。

歴史的な経緯を見ていくと、元々1級、2級、3級でスタートしたのが、それぞれの級の差がありすぎたので、「準1級」「準2級」が作られ、学校からの反響が大きく、4級、5級が新設されたという経緯があります。

言ってみれば、熱海の旅館?のように、継ぎ足し継ぎ足しして、出来上がってきたわけなのですね。

もしかしたら、小学校レベルの級を新設しようと、「日本英語検定協会」は画策しているかもしれません。