コンパスのネジはきつく締め、描く線はチョー薄く

現在レベルアップマガジンにおいて、「ストップNG指導2」のブックレビューを行っています。
その中で、コンパスの扱いについて取り上げた章があって、レベルアップマガジンでは書ききれなかったので、ここで書くことにします。

私はコンパスを扱う単元になると、ドライバーを用意して手ぐすね引いて待ち構えていたものでした。
それは、子供達が持ってくるコンパスの「支点」がゆるゆるで、円を書こうとすると、ふにょっと描いている円が大きくなってしまうことがあるからです。

私がやらなくてはならないのは、子供たちのコンパスの視点のネジを、ドライバーを使ってギュッと締めることです。
固いなあと思えるぐらいのネジの締め方で、コンパスはしっかりしとした円を描くことができます。

コンパスの支点が緩くなったら、どんなタイミングでも私の元にやってきてよいと子供達に伝えます。
ですから、授業中、三々五々、「先生、コンパスがゆるくなりました。ギュッと締めてください」と子供達がやってきたものでした。

加えて、コンパスを使って描く線は、「チョー薄くてよい」と、繰り返し言っていました。
いや、「薄い方がよい」とさえ言っていました。

それは、子供達は濃く描こうとして、コンパスをぎゅっと押さえつけ、円が上手に描けなかったからです。

コンパスの場合は「薄い線がプロっぽい」なんて言っていました。

ちょっとしたことですが、大切なことだと思います。