「うなずき」にびっくり

教師の世界に、授業研究(研修)会があります。
実際に、子供たち相手に授業をして、教材や手だて、そして、教師の言動が、意図した子供の変容を導いたかどうかを、検証するわけです。

その際、授業者より授業技量が高い指導者に、授業について評価してもらったり、解説してもらったりします。

私は、コーチングの世界に身をおいて、かれこれ2年ちょっとになります。
そのコーチングの世界でも、教師の世界ほどではありませんが、実際にコーチングを公開して、そのコーチングについて検証することが行われているのです。

先日、その研究会(フィードバックの会)が開催されて、私も参加しました。
今日、話題にしたいのは、そこでのコーチングではなく、検討会における指導的立場のコーチのうなずきです。

検討会において、参加した方から質問があります。
その参加者からの質問を、指導的立場のMコーチがうなずいて聞いていたのです。

コーチングは「聞く」ことが、重要な行為となります。そして、その「聞く」ことに付随して大切な行為が「うなずき」です。

私がびっくりしたのは、Mコーチのうなずきの「量」です。いやいや、一般的に行われているうなずきの5倍くらいの回数をMコーチはうなずいていました。 そして、その量もさることながら、
うん。
うんうんうん。
うーん。
うん、うん、うん・・・
といったうなずきのバリエーションが豊富だったのです。

このうなずきによって、質問している人は、話をよく聞いてもらって自分を大切にしてくれているという実感をきっと味わったと思います。

その質疑応答の場面は、その研究会においては、番外とでも言うべき場面でしたが、私にとっては、とても得難い場面でした。

皆さんも、子供の話を聞く時は、うなずきに注意してやってみてください。