「先回りする親」に育てられた子供

親が「先回り」して、子どもにとって障害になるものを取り除いたり、手出しをしたり、口出ししたりする育児のことを、

「カーリング育児」

ということを紹介しました。
まあ、「過干渉育児」というか「過干渉教育?」というか、そのような関わりです。

では、そのような「先回りする親」に育てられると、子供はどんな影響を受けるのでしょうか。

これまでも紹介した課題図書の「みんなのためいき図鑑」(村上しいこ作)では、「加世堂さん」は教室に入れず、保健室登校をしている設定になっています。 何が原因で、保健室登校になったのでしょうか。

考えられるのは、

・ちょっとした失敗や困難が乗り越えられなくなる
・自分の意志を伝えたり、相手と調整して合意形成したりが苦手になる

ことだと思います。

まとめて言ってしまうと、

・問題解決能力
・コミュニケーション能力

が乏しくなるのです。

そうそう、

・危機管理能力

も乏しくなると思います。

よく、親が忙しくて、なかなかかまってもらえない子で、なんだか「たくましい子」っているじゃないですか。
そんな子には、「自分の力で生きていくしかない」というエネルギーを感じます。

この「カーリング育児」の真反対の状態です。

教室では、放任はいけませんが、逆になんでも先回りして準備したり、口出しするのは避けたいです。