「先生、水に流してください。〜したことを。」

光村図書の4年生の国語の教科書において、「慣用句」を学習する単元があります。
教科書では、「羽をのばす」「頭をひねる」「借りてきたねこ」「うり二つ」「エンジンがかかる」等が例示されています。

この慣用句の学習は、例文を作ることで身につきます。
ただ、例文を作りなさいと指示しても、何をやったらよいかわからない子が出ます。そもそも、楽しくなりません。

それを、「局面の限定」というスキルを使って、向山洋一氏の実践を応用した実践を、教育トークライン2022年11月号において、藤橋研氏が書いています。 https://em-tr271.com/L90494/b300/118931

扱った慣用句は、「水に流す」です。
これを、

「先生、水に流してください。〜したことを。」

の 〜に入る文を考えさせるのです。

これなら、子供は楽しく熱中して取り組みます。
藤橋氏のクラスでは、こんな文が出たと言います。

・先生、水に流してください。先生の給食をつまみ食いしたことを。
・先生、水に流してください。悪の組織と手を組んだことを。
・先生、水に流してください。先生が結婚指輪をなくしたことを。

いやいや、この授業をやってみたくなりました。
ぜひ、機会があったらやってみましょう。