4月、新たなクラスの担任になったら、決めなくてはいけない約束事がたくさんあります。
ここら辺、教師でないと、その約束事が多岐に渡るイメージがわかないと思うのですが、一見些末に見えることでも、放置しておくと、子供は勝手な解釈をして、結果、クラスは荒れていくことになるのです。
例えば、給食についてだったら、
・給食当番が食缶を取りに行っている間、何をしているか。
・給食のおかわりはどうやるか。
・嫌いなもの、苦手な食べ物が出たらどうするか。
・・・
ほんと、いろいろと決めていかなくてはなりません。
ただ、この時に、教師が一方的に「こうやります」と決めてしまうと、子供は押し付けられた印象をもって、「先生が勝手に決めた」なんて言うことになります。
そうではなくて、こういう時は前年度のやり方を聞くのが常套な方法なのです。
給食のおかわりはどうやってたんですか。
去年の1組は?
2組は?
3組は?
それぞれのクラスの子は、前のクラスでやっていたやり方を詳しく話してくれます。
それを「そうか、そういうやり方をしてたんだ。」と、うなずいて聞いておくのです。
全てのクラスのやり方を聞いた上で、「なるほど、わかりました。いろいろなやり方はあるけれど、今年は、こんなやり方でやっていきましょう。」と、用意していたやり方を子供に提示していきます。
こうすれば、「先生は話を聞いてくれた」という感覚が子供に残り、すっと新しいやり方を受け入れやすくなるのです。
前年度の各クラスのやり方を聞くのに、そんなに時間はかかりません。1分とかからないでしょう。
ぜひ、そのちょっとした手間を惜しまないようにしてください。