学校は「学力(認知能力)」だけでなく、「非認知能力」も伸ばすところ オン ラインセミナー「学力の経済学を学ぼう2023」のご案内

教師の学びと成長サポート
渡辺喜男です。

OECDによるPISA調査ということが、時折、教育界では話題になります。
OECDとは、「経済協力開発機構」と訳される国際機関で、欧米諸国、アメリカ、日本などを含む38か国によって、様々な分野での調査、政策分析等を行っています。 そのOECDにより、教育分野での「生徒の学習到達度調査」がPISAなのです。

このOECDは、2015年に「非認知能力」を定義していて、それは、忍耐力・社交性・自尊心といった能力で、一般に「学力」と呼ばれる「認知能力」とともに、人の幸せ・成功に必要な能力だと、データで実証され、認められているのです。 (この実証作業には、もちろん、日本も加わっています。)

ですから、学校は、「学力」(認知能力)だけでなく、「非認知能力」も学ぶところなのです。

ですが、このような考え方が、なかなか浸透していないのが実情です。

こんな「認知能力」だけでなく、「非認知能力」を伸ばすことを提示してくれているのが「学力の経済学」なのです。… 続きを読む

授業中に、子供から意見が出なかったらどうするか。

授業中に、子供から意見が出なかったらどうするか。
その点をめぐって、向山洋一氏が「伸びる教師、伸びない教師」というタイトルで、教育トークライン 2023年5月号に書いています。 https://em-tr271.com/L90494/b300/120751

子供から意見が出なかったら、子供が悪いからと考えずに、教師の発問や対応が悪いからだと考えるべきだと、向山氏は言います。

その上で、よい教師は、子供が意見を言いやすいように工夫をするのです。
向山氏は、次のような工夫を提示しています。

まず、「太郎ちゃん、ちょっと思ったことあるでしょう」などと声をかけることです。
この「ちょっと」という言葉によって、意見を言えることがあります。

でも、それでも意見が出ないことが、もちろんあります。… 続きを読む

ノートのお手本を示す

怒涛の4月が過ぎようとしています。
すでに、ノート指導も行われていると思います。
ていねいで、ゆったりとしたノートは、学んだことをより定着させることにつながります。

では、どうやったら、ていねいで、ゆったりとしたノートを、子供にとらせることができるのでしょうか。

その一つの有力な手だてが、「手本」を示すことです。

この「手本」は、自分がかつて担任した子のノートのコピーが最適解です。
同じ学年の子が書いたノートなら、きっと自分にもできるというモチベーションを、子供たちにもたせることができるからです。
私は、そのようにしていました。

さて、その「お手本」を示すことで、もうひと工夫した実践を、田丸義明氏が行っています。
教育トークライン … 続きを読む