不注意ではなく未熟

ゴルフをやっていると、非常に示唆に富んだ言葉に出合ったり、経験をしたりします。
そんなことから学べることは、たくさんあります。

こんな言葉に出合って、ハッとしたことがあります。

「引っ掛けちゃったあ」と言って終わる人は、そのミスを不注意だと考えている。
しかし、そのミスは未熟なスイングから起こっていることを忘れてはいけない。

出典は、わかりません。

「引っ掛ける」とは、打った球がまっすぐ飛ばずに、左にカーブしながら曲がっていくことです。
これでは、ゴルフでよいスコアを出すことはできません。

このミスは、 不注意ではありません。
おそらく、 練習中にも起こっていたことです。

不安定で、このようなミスが多く起こる、未熟なスイングなのです。

根本は、注意することではなくて、注意しなくてもミスが起こらない良いスイングを身につけることなのです。

こんなことは教室でも起こります。

算数の計算のテストをやった時、1人の子が全くやり方が分かっていなくて、ボロボロの点数をとったという経験はないですか。

そんなとき、「ああっ、この子のことをもっとよく見ておけばよかった」と、自分の不注意を嘆いても仕方がありません。
授業が未熟だと考えるべきです。

注意するのではなく、授業中に「必ず」わかっているか、できているかの「確認・チェック」が行われるような仕組みを考え、それが自然にできるような習慣にすることが未熟さを乗り越えることなのだと思います。

不注意ではなく未熟。
この考え方は、いろいろなところに当てはまることだと思います。