「こどもの日」の産経新聞のコラム

昨日は「こどもの日」でした。
当然、各新聞もコラムや社説を、「こどもの日」関連のものにしていました。

その中で、産経新聞は、子供向けに書かれた体裁の社説(主張)になっていて、興味深いものだったので取り上げます。

だいたい、子供向けに書いた記事というのは「前向き」のものかなと思うのですが、今年の産経新聞は違うのです。

抜粋するとこんな記事です。
産経新聞「主張」
https://em-tr271.com/L90494/b300/120881

(前略:子供は、抑うつ傾向の割合が、一昨年より昨年が少し増えているという話題)

皆さんはどうですか? 前は楽しかったことが最近は楽しくなかったり、勉強や運動をするのが面倒だなと思ったことはありませんか。

もしそんなふうに感じることがあったら自分だけだと思わないで、誰かに相談してみましょう。家族でも友達でも先生でも、おじいさん、おばあさんでもかまいません。

人に自分の気持ちを打ち明けるのは勇気がいることです。でも、コロナ禍は世界中の人たちの生活を大きく変えました。あなたが少しつらい気持ちになったとしても、ちっとも不思議なことではないのです。

(中略)

人は、何かを楽しいと思う気持ちが大切です。何か変だな、不安だなと感じたら、勇気を出して誰かに話をしてみましょう。きっと助けてくれる人がいます。それはあなた自身が大切な存在だからです。そのことだけはずっと、忘れないでいてほしいと思います。

どうでしょうか。
どうみても「前向き」の取り上げ方ではないですよね。

でも、コロナ禍における子供のストレスに思いを馳せると、知らず知らずのうちに我慢をしてきたのではないかと思うのです。
また、はしゃいで笑顔になったり、好きなことを思い切りやったり、大きな声を出したりすることを、知らず知らずのうちに禁じてきたのではないかとも思うのです。

私は、先生たちに、このコラムにあるような、子供が不安を打ち明ける「誰か」になってほしいし、知らず知らずのストレスをほぐしていってほしいです。