「いただきます」を言わせないでほしいという「噂話?」

時折、このような話題がウェブ上でなされるようです。

「つい先頃、道内のある中学校で、生徒の母親から「学校側に給食費を払っているのだから、うちの子に『いただきます』を言わせないでほしい」という要望が出たと聞き、驚いた。」

私は、30年以上、教員として給食を食べさせてきましたが、このような保護者に出会ったことがありません。

おそらく、こんな保護者はいないのに、そんな「噂話?」が独り歩きしているのだと思います。

もちろん、学校は子供に施しとして給食を食べさせているわけではありませんね。
給食指導の一貫として、給食を食べているわけです。

その給食指導の目標の一つとして、「感謝の心」があるわけです。
「いただきます」「ごちそうさま」は、食材に対して、そして、食に関わって働いている人々に対しての感謝の気持ちです。

それを勘違いし無視するような「噂話?」がたびたび起こるということは、これからも、きちんと「感謝の心」を、子供たちに趣意説明していかねばならないということだと思います。… 続きを読む

学力が高くなると自尊心が高くなる

「自尊心が高い子(自己肯定感が高い子)は学力が高い」なんてことを聞いたことがありませんか。
だから、褒めて子供を育てることがよいというわけです。

もちろん、褒めて子供を育てることは良いことなのですが、自尊心を高めるために褒めることはやめた方がよいです。

こんなことを、先日の「学力の経済学を学ぼう2023」セミナーで、話しました。

これは、あるアメリカの研究によって、自尊心の高さと学力の高さには因果関係はないことがわかっています。
この因果関係は逆で、学力が高くなると自尊心が高くなるのです。
まあ、身も蓋もない当たり前のことだと思います。

加えて、根拠なく褒めることによって、低学力の子たちの意欲が低下することもわかっているのです。

こうやってみてみると、私達教師が日々丹念に行っている「わかること」「できること」(=学力)を具体的に積み重ねていくことで、自尊心を高めていくことが、ベストの道だということがわかります。

ですから、「跳び箱が跳べる」ということは、そんなの大したことじゃないという人もいるかもしれませんが、そうではなくて、自尊心を高め、自己肯定感を育成する重要なことなのです。… 続きを読む

ダブルダッチは、迎え縄に入ることから習得する

皆さんは、ダブルダッチを知っていますか。
そう、縄が二本交互にくるくる回る長縄です。
よくパフォーマーが跳んでいる曲芸みたいなやつです。

で、そのダブルダッチを跳んだことがありますか。
ダブルダッチを跳べますか?

こうなると、けっこうな確率で、跳んだことがないと答えるはずです。
そもそも、どう跳んだらよいのかわからない人が多いと思うのです。

実は、私は、5、6年生を担任していたとき、ダブルダッチをクラスの子全員跳ばしていました。
これって、自慢?です。

ダブルダッチの跳ばせ方には、理屈が合って、それさえわかれば、誰でも跳べるし、跳ばせられるのです。… 続きを読む