教育トークライン2023年8月号には、生成AIを使った授業、学習の活用例が数多く掲載されています。
夏休みになって、保護者も活用できる例として、「読書感想文のお手伝い」があって、そのことについて、尾川智子氏が書いているのです。
尾川氏は、いろいろ試した上で、次のものがよかったと述べています。
1 本のあらすじと自分の印象に残ったこと、自分の経験を入れて、感想文を書いてもらう。
2 文章を直してもらう。
3 題名を付けてもらう。
このうち、2については、一度自分で読書感想文を書いて、その文章をブラッシュアップしてもらうわけです。
これは、「自分で」読書感想文を書いた上で、生成AIをよりよくなるように活用しています。
3についても、一度自分で読書感想文を書いていて、その文章にふさわしい題名の候補を生成AIに提示してもらっているわけです。 これも、生成AIをよりよくなるように活用しています。
ただ、1については、読書感想文そのものを書いてもらっています。
ただ、読書感想文の材料となるものは、自分で考えています。
それが、あらすじ、印象に残ったこと、自分の経験です。
生成AIは、この材料を読書感想文としてふさわしい順序に配列して、文章を整えてくれるのです。
もちろん、生成AIに提示された読書感想文を鵜呑みにせず、今一度手を加えて修正していくことが求められます。
私は、まだ読書感想文の書き方が不慣れな段階では、このような材料を自分の力で考えて、まとめてもらう際に生成AIを活用するやり方も有効だと考えています。