学校の生活目標に「残さず食べよう」なんて目標がまだある

この期に及んで、学校の生活目標で、

「残さず食べよう」

という給食に関する目標を掲げているところがあると聞きました。

こういった「完食を目指す」指導が、これまでどれだけ子供を傷つけてきたか、全くわかっていないのだと思います。

なぜ、完食は正義だと思うのでしょうか。

もしかして、「給食を食べられない子」のことを、わがままで「給食を食べない子」だと勘違いしているのかもしれません。

わがままで給食を食べないのではなく、様々な理由で「食べられない」のです。

それは、
・ある食品の味が生理的に受け付けない
だけでなく、
・ある食品の匂いが生理的に受け付けない
・ある食品の舌触りが生理的に受け付けない
・ある食品の色が生理的に受け付けない
といった知覚過敏なこともあるわけです。

そして、そもそも、
・食が細く、多く食べられない
という子もいるわけです。

もちろん、
・その日の体調や心理的状態がよくない
ということもあります。

これらを無視して、一律に「給食は全部食べるものだ」というのは乱暴な話です。