勉強が苦手な子に密着してしつこく指導するのは、余計なお世話

今回の「教師の余計なお世話」は、勉強が苦手な子への指導のやり方についてです。
このことについて、松尾英明氏は「不親切教師のススメ」において、

寄り添いすぎれば「つきまとい」

と言っています。

要するに、勉強が苦手な子に対して、熱心な先生ほど、その子に密着してしつこく指導しがちなのです。

ですが、 この行為は余計なお世話です。
高学年になればなるほど、いや低学年の子でも、 教室の子供たちの注視の中、ずっと先生に個別に教えられ続けるのは、プライドが傷つけられるものだと思います。

ところが、このような行為を、「できない子に寄り添う」ことだと思い込んでいる先生も多いのです。

もちろん、できない子に寄り添って教えていかなくてはなりません。
ですが、ずっと寄り添い続けていることは、ストーカー的なつきまといとなって、逆に迷惑です。
「ここに、勉強ができない子がいますよ」というメッセージを、クラスの子に送り続けていることになるからです。
こうして、勉強の苦手な子は、どんどんプライドを傷つけられていくのです。

繰り返します。
勉強の苦手な子だって、プライドはあることを忘れていてはいけません。