昨日、「学年別漢字配当表」を杓子定規に当てはめた「謎ルール」について取り上げました。
すると、子供の名前についても、
例えば、1年生の子供に対して、
「小川こう一」
「わた辺よし男」
「森本とも美」
と書くよう、指導するわけです。
でも、もう、その子は漢字で全部書けるのです。
なんだかなあと思います。
「他の子が読めないからやめた方がよい」なんていう意見もありますが、逆に、この漢字の読み方を学ぶグッドチャンスです。
実は、私は、1年生を担任すると、テストやプリントに書く名前について、独自?のやり方をしていました。
いわく、
1学期 ひらがなで書く
2学期 カタカナで書く
3学期 漢字で書く
です。
1年生は、1学期にひらがなを学びます。
ですから、テストやプリントにおいても、ひらがなで書かせます。
ところが、2学期にカタカナを学ぶのです。
このカタカナは意外と難しくて、読めるけど書けないのです。
そこで、テストやプリントにおいて、練習も兼ねて、名前をカタカナで書かせたのです。
そして、3学期。
ここからは、漢字で名前を書かせました。
それも、中途半端でなく、全部漢字です。
もちろん、まだ自分の名前の漢字を、家で教えてもらっていない子もいますから、ここは私がマンツーマンで教えます。家庭にも趣旨を説明して協力してもらいます。
そうすると、テストやプリントにおいて、みんな漢字の名前が書かれるわけです。
ここで、テストやプリントを子供に配ってもらう際、その漢字が読めない子が出てきます。
ですから、「読めない字があったら、先生のところにいらっしゃい」と言っておくわけです。
「先生、これなんて読むの?」
と聞いてきたら、
「これは、わたなべって読みます」
なんて教えるわけです。
こうやって、しばらくすると、私のところに来る子はいなくなります。
その漢字の読み方を、みんな学んだからです。
普段呼び合っている友達の名前だからこそ、その漢字の読み方を簡単に覚えられるという理屈です。
「学年別漢字配当表」を杓子定規に当てはめる「謎ルール」はやめましょう。