漢字使用の「謎ルール」

小学校低学年における「謎ルール」として、よく漢字の取り扱いが取り上げられます。
それは、学習指導要領の「学年別漢字配当表」へのアプローチです。

その「謎ルール」は、この「学年別漢字配当表」を遵守?して、

「その学年に配当されていない漢字は、指導してはいけない、使ってもいけない」

というのです。

まあ、まだ習っていない漢字についてできる限り使わず、「小がっこう」とか「道とく」とか書くのは、しょうがないと考えています。

ですが、子供の名前についても、当てはめるのは「余計なお世話」だと考えています。
例えば、

「小川こう一」

「わた辺よし男」

「森本とも美」

と書くわけです。

でも、これって非常に違和感があります。

だいたい、子供当人は、自分の名前を漢字で書ける状態なことがほとんどなのです。
それにストップをかけて、規制して、わざわざ書ける漢字を書かないようにさせているのです。

これは、あまり意味がないと考えていました。
どんどん自分の名前を漢字で書かせた方がよいのです。

えっ、「他の子が読めないからやめた方がよい」なんていう意見もあるですって。
でも、その子の名前を使って漢字の読みを教えた方が生産的ではないですか。

そもそも、学習指導要領では、漢字についてこのように示されています。

(ア) 学年ごとに配当されている漢字は,児童の学習負担に配慮しつつ,必要に応じて,当該学年以前の学年又は当該学年以降の学年において指導することもできること。

杓子定規に、漢字を教えたり、使ったりするものではないと思います。