勉強が苦手な子に密着してしつこく指導するのは、余計なお世話

今回の「教師の余計なお世話」は、勉強が苦手な子への指導のやり方についてです。
このことについて、松尾英明氏は「不親切教師のススメ」において、

寄り添いすぎれば「つきまとい」

と言っています。

要するに、勉強が苦手な子に対して、熱心な先生ほど、その子に密着してしつこく指導しがちなのです。

ですが、 この行為は余計なお世話です。
高学年になればなるほど、いや低学年の子でも、 教室の子供たちの注視の中、ずっと先生に個別に教えられ続けるのは、プライドが傷つけられるものだと思います。

ところが、このような行為を、「できない子に寄り添う」ことだと思い込んでいる先生も多いのです。… 続きを読む

子供自身が丸つけをすることで「間違えを自覚」できる

昨日から、子供自身の丸つけについて取り上げています。

ドリルを終えた後、子供自身が丸つけをすることで、

「即時的なフィードバック」

が行なわれます。
フィードバックは早ければ早いほどよいですね。

その「即時的なフィードバック」とともに、子供自身が丸つけをすることで、

「間違えを自覚」

できるのです。

子供自身が丸つけをしていれば、

「あっ、テストの時は思いだせなかったけれど、・・だったなあ。」… 続きを読む

子供自身の丸つけが「即時的なフィードバック」をもたらす

松尾英明氏の著書「不親切教師のススメ」には、昨日取り上げた「教師の余計なお世話」が数多く提示されています。

私も、松尾氏の提示と主張に共感できるところがありますので、このメルマガで紹介していきます。

まずは、計算ドリルや漢字ドリルの丸つけを教師が行うことについて。

よく、職員室で、計算ドリルや漢字ドリルを山と積んで、放課後にせっせと丸つけをしている先生がいます。
私は、全くやったことがありませんでした。

だって、その場ですぐ子供自身に丸つけをさせた方が効果があるからです。

「即時的なフィードバック」

それが、子供自身の丸つけの核心です。

先生が放課後、職員室で丸つけをして、翌日、そのドリルを渡されて「間違えていたところを直しなさい」なんて言われるより、ドリルをやったその場でテストの丸つけをして、すぐ直した方が、学習効果が高いのです。 学習したばかりで直そうとするモチベーションもあるし、頭の中に学習した内容がくっきりと残っているから、すぐ修正できます。… 続きを読む