寄付は、「匿名」が尊いという文化を変えたい

昨日、2022年の「世界寄付指数ランキング」で、日本がワースト2位、119カ国中118位だったことを取り上げました。

https://em-tr271.com/L90494/b146/123871

この点をもう少し詳しく見ていきます。

過去1ヶ月以内に、
・「見知らぬ人、または助けを必要としている知らない人を助けたか」
は、24%
・「慈善団体に寄付をしたか」
は、18%
・「ボランティアをしたか」
は、17%
だったのです。

もちろん、日本は謙遜を重んじる国ですから、データが低めに出るのだと思います。
その点で、「見知らぬ人、または助けを必要としている知らない人を助けたか」という質問への回答は、実際はもっと高いと思われます。

ですが、慈善団体への寄付とボランティアについては、この通りのデータで、低いものだと思います。

匿名で施設などに寄付やランドセルを贈る「タイガーマスク運動」がありました。
この運動のきっかけを作った男性は、すでに匿名ではなく名前を公表してランドセルを贈り続けているのですが、私達は、とかく、寄付というと「匿名」が尊いように感じていなかったでしょうか。

それは、「陰徳」の文化です。
あまり名乗らず、公表せずに寄付する行為が良いといった文化があったのです。

ですが、自分の身の丈に合った寄付をしたり、ボランティアをしたりすることが公然と行えることの方がメリットが大きいと思うのです。

その方が、他人を助ける文化を広めることにつながるからです。

現在は、SNSの時代です。
日本人の国民性も変わりつつあります。

もっと余裕をもって、さらっと自然に寄付やボランティアができるようになってほしいです。

ですから、子供たちに、そのような寄付やボランティアの重要性を教えていってほしいのです。