インターネット・ゲーム依存の事例2

今日の話題は、インターネット・ゲーム依存の事例の2つ目です。 em-tr271.com/L90494/b581/124441
「D君 14歳」 (主訴)ゲームをやめさせようとした母親を殴った。
小学校5年生の頃から学校を休むことが増えたが、母親は仕事のため、祖母に様子を見てもらいながら一人で留守番をした。 一人で過ごすことの多いD君のことを思い、母親は誕生日にゲーム機をプレゼントした。 当初はルールを守っていたが、やがてゲーム時間が長くなり、深夜までプレイするようになった。 登校しても放課後に友達と遊ぶことはなく、学校が終わるとすぐ家に帰りゲームに没頭した。 中学生になり新型のゲーム機を買ってもらってからはさらにゲーム時間が増え、オンラインゲームを楽しむようになった。多数のプレイヤーが生き残りをかけて対戦するゲームに没頭し、顔の知らないゲーム仲間もでき、課金もするようになった。ゲーム時間はさらに延長し、課金額も増大した。 ある日、テストが近いのに勉強もせずゲームに没頭するD君を注意したところ激高し、母親の顔を殴った。壁を蹴って穴をあけ、家具を壊すなどしたため母親が110番通報し、警官が駆けつけた。D君はすぐに大人しくなったが、母親が2人で過ごすことが不安だと訴えたため、児童相談所に一時保護された。
少し解説すると、「当初はルールを守っていたが、やがてゲーム時間が長くなり」ということが、ゲーム依存の大きな特徴です。 自分はコントロールできると思っていても、知らず知らずのうちにやめられなくなるのです。
また、「オンラインゲーム」で「ゲーム仲間」ができることも、依存に向かう一因なのです。 仲間に自慢したいというモチベーションだけでなく、ゲームに参加することを期待されていてそれを裏切れなくなってくるのです。
そして、歯止めがきかなくなり、自分で自分をコントロールできなくなります。ゲームをやるためだったら何でもしてしまう衝動を抑えられなくなるのです。
・母親の顔を殴る ・壁を蹴って穴をあける ・家具を壊す
そんな行為がそうです。
そして、そんな事件が起これば、110番通報につながり警察が関わることになることも当然だと思います。
ぜひ、このような恐ろしい事例を、ときに応じて、子供に知らせてほしいです。いや、保護者にも知らせてほしいです。
安易にゲームを与えることが、こんな恐ろしいゲーム依存につながりかねないことを理解してもらいたいのです。