教師の所信表明その1

新学期、黄金の三日間にやることを、向山洋一氏は、3つ示しています。
?これからの目標を示す。それは意味あること、楽しいことの2つが必要だ。 ?それを実現するためのしくみをつくらねばならない。 ルールを決めなくてはならない。 ?そして、実現への小さな一歩を成功のうちにふみ出すことが必要だ。 これは教師の仕事である。 教師が責任をもってやることだ。 (向山洋一全集)
この「これからの目標を示す」とは、教師が子供たちに「こんなクラスを目指す」という所信表明なわけです。
クラス担任なら、誰でも、みんなと一緒にこんなクラスにしたいということを語っていると思います。
でも、意外と、他の先生がどんな所信表明をしているのか知らないのではないですか。
3/30に行ったNPO主催のセミナーで、サークルメンバーの武田晃治氏が、次のように示していました。おっと思ったので、紹介します。
「クラスの子供たちに、このように学校に来る目的を語りました。
第一に、「かしこく」なるために来ます。 国語も算数も社会も理科も音楽も図工も体育も外国語も道徳も総合も、 かしこくなるためにします。 かしこくなり、成長し、立派な大人に近づきましょう。
第二に、「なかよく」なるために来ます。 人間は、一人では 生きられません。かしこいだけでは、生きていけません。 大人になったとき、一人でできる 仕事はありません。 どんな大人も、人と協力しあって 生きています。 だから、学校では、いろいろな人となかよくなる、協力するということを学びます。 世界には、78億人を超える人がいます。同じ人は、ただの一人もいません。 みんなちがうすがた、考えをもっています。いろいろな人がいて、あたりまえなのが人間。 だから、いろいろな人となかよくなる方法を、学校で学びます。
毎日、学校で 「かしこく」 「なかよく」 なりましょう。」
いかがですか。 「かしこく」「なかよく」とシンプルでわかりやすい目標だと思います。
ぜひ、これから所信表明を考える上での参考にしてほしいです。