「アドバルーンを上げる」という慣用句がわからなくなってきている

黄金の三日間には、子供たちは教師の言うことを素直にきく傾向がありますが、一方、教師を試すアドバルーンを上げることもあります。
というように「アドバルーン」という言葉を使っていたのですが、そもそも、最近、アドバルーンをとんと見なくなりました。
もう、相手の反応や出方を見ようとして、試験的に一つの行動を起こしてみることを「アドバルーンを上げる」なんて言い方は、死語なのかもしれません。
では、なぜアドバルーン広告を見なくなったのでしょうか。
それは、高層ビルがたくさん建っているようになったからです。 昔は、高いデパートの屋上からアドバルーンを上げて、それを見上げるように注目させて、広告していました。
ですが、今どきは、そんなデパートよりも高いビルが林立して、アドバルーンが見にくくなりました。 それでは、広告の効果もあまり見込めません。
おまけに、最近は、事故等への懸念から、規制が厳しくなっているようなのです。
このように、これから「アドバルーン」を見ることがあまりなくなっていくと思われます。 そうすると、「アドバルーンを上げる」という慣用句も使われなくなっていきますね。
もう、「先生がどんな反応をするか試す」と直接言った方がスッキリすると思います。