冬休み明けは子供の自殺が4番目に多い

このメルマガにおいて、繰り返し話題にしている「長期休業明けの自殺」についてです。
冬休み明けは、1年の中で、子供の自殺が4番目に多い時期です。

添付したデータを見ていただくと、一目瞭然です。

1番目は、夏休み明け
2番目は、新しい学年になってすぐの4月の最初
3番目は、5月のゴールデンウィーク明け
そして
4番目は、冬休みの明け

です。

この自殺対策白書には、このように書かれています。… 続きを読む

「いじめの解消」の定義?

このところ話題にしている文部科学省の平成29年3/16「いじめの防止等のための基本的な方針」の改定において、「いじめの解消」が定義?されています。 http://supervisor-ex.com/L90494/b300/13011

いじめは、単に謝罪をもって安易に解消とすることはできない。
いじめが「解消している」状態とは、少なくとも次の2つの要件が満たされている必要がある。(中略)
?いじめに係る行為が止んでいること
被害者に対する心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)が止んでいる状態が相当の期間継続していること。この相当の期間とは、少なくとも3か月を目安とする。(後略) ?被害児童生徒が心身の苦痛を感じていないこと
いじめに係る行為が止んでいるかどうかを判断する時点において、被害児童生徒がいじめの行為により心身の苦痛を感じていないと認められること。被害児童生徒本人及びその保護者に対し、心身の苦痛を感じていないかどうかを面談等により確認する。(後略)

これは、「いじめ対応のアフターケア」です。
このことを、私はずいぶん前に、新潟の大森修氏の著作から学びました。… 続きを読む

「いじめが刑事罰の対象となり得ること」を教える

文部科学省の平成29年3/16「いじめの防止等のための基本的な方針」の改定はかなり大部なのですが、読んでいる
と、様々なアプローチで「いじめ」の抑止に迫ろうとしているのがわかります。
http://supervisor-ex.com/L90494/b100/13001

そのうち、気になるいくつかを提示します。

「いじめの未然防止に向けて、幼児期の教育においても、発達段階に応じて幼児が他の幼児と関わる中で相手を尊重する気持ちを持って行動できるよう、取組を促す。また、就学前のガイダンス等の機会を捉え、幼児や保護者に対するいじめの未然防止に係る取組を企画・提案する。」

1年生の担任になると、幼稚園・保育園から子供同士、保護者同士がこじれた関係になっていると申し送られたことがかなりありました。 これは、入学前から「いじめられた」心の状態になっているということです。
もしかしたら、低学年におけるいじめの認知件数が多いのはそのせいかもしれません。
入学前の関係を引きずっているのです。

「児童生徒に対するアンケート・聴き取り調査によって初めていじめの事実が把握される例も多く、いじめの被害者を助けるためには児童生徒の協力が必要となる場合がある。このため、学校は児童生徒に対して、傍観者とならず、学校いじめ対策組織への報告をはじめとするいじめを止めさせるための行動をとる重要性を理解させるよう努める。」… 続きを読む