「熱」を伝える

日本教育技術学会会長の向山洋一氏は、技術について、こんなふうに言っています。
「教育にとって技術は、小さいものです。どれだけ名人・達人の域になっても、技術が占める割合は7パーセントか8パーセントでしょう。」
あれだけ技術の重要性を強調している氏が、技術の割合をこんなにも小さく見積もっているのです。
では、教育にとって大きな割合を占めるのは何なのでしょうか?
氏はこう言っているのです。
「自ら伸びる子どもの力に依拠する。伸びる力をさらに伸ばす。決して伸びる力をそがない。」
これを、私なりに解釈すれば「何よりも、子どものやる気をプラスの方向に刺激せよ」だと思います。… 続きを読む

お互いのために、次の日に「もやもや」は持ち越さない方がよい

昼過ぎ、職員室の電話が鳴りました。保護者から若い担任の先生への若干の不満・苦情でした。

そんなに大したこと?ではなく、子どもがぞんざいな言葉(例えば、「それ、とって」と先生に言うことです)を言ったときに、たしなめずに流して応対したというのです。それが、保護者にとって、前のベテランの先生との比較において不満だったようです。

さて、授業中だったので、その場に、担任の先生がおらず、その電話には、教頭先生が応対しました。そして、放課後、そのことを教頭先生が担任の先生に伝えました。しかし、その伝え聞いた時は、研修先に出張に出かける間際だったのです。この若い先生は、出張に出かける時間が迫っていたので、「わかりました」とだけ教頭先生に言って、そのまま出張に出かけたのです。

この若い先生はどうなったか。実は、出張が終わってから、「もやもや」をかかえることになりました。… 続きを読む