「本当によい先生」の見分け方」宿題を出すかどうか?

今日も、須貝 誠先生の「本当によい先生の見分け方」について、コメントします。ここまで来たら、全部ふれるつもりです。
3つ目は「宿題を出すかどうか?」です。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/55260

これは「宿題を出さない先生がよい先生」です。
ですが、今の様々な学校事情、保護者からの要望を考慮して、より正確な物言いをすれば「宿題を出す・出さないはよい先生かどうかと関係ない」と言った方がよいでしょう。

須貝先生は、学校の授業時間内に学習を終わらせるべきだとして、宿題を出す先生=よい先生という意見に反論しています。

理由を明らかにする。そもそも、宿題を学校から出してはいけないのだ。学校の授業時間内で、やるべき学習を済ませるのが原則だ。本来、子どもの実力をその場で伸ばせないといけない。
宿題を出すと、教師に甘えが生じる。1時間の中で授業を完結しなくても平気になる。教師が「よし!この1時間で、子どもたちに分からせるぞ!」と意識できれば、無駄がなくなる。 宿題を出さない先生は、仕事をさぼっているのではない。宿題を出さなくても大丈夫と言えるように授業を工夫しているのだ。
宿題を出す先生が、必ずしもよい先生とは言えないのだ。

私は、かつて宿題を出しませんでした。
(学校として宿題を出す取り決めのある学校に在勤中は、仕方なく出していたことはあります。また、宿題ではなく日記を課していたことはあります。) それでいて、きちんと子ども達の学力は保障できていたと思います。
私のクラスの学力テストの点数は、学年平均を上回っていたからです。

授業中に終わらなかった練習問題を宿題として出す先生がけっこういます。
でも、授業中にわからなかった・できなかった勉強の苦手な子が、家で練習問題を解こうとしてもできません。
だって、わからない・できないのですから、宿題として出されてもできません。
これって、宿題と称して、無理難題を押しつけているのだと思います。

そうではなくて、授業中に、きちんとわからせてできるようにするのが教師の一番の仕事だと思うのです。
その上で、宿題を出す・出さないはオマケと考えましょう。

宿題を出す・出さないは、よい先生かどうかと関係ないです。