「みなさん飛び込んでいますよ」

夏休み入ってすぐ、藤沢市のメディア研究会に講師として行きました。
お昼に、お魚がおいしいと評判の定食屋さんに4人で行ったのですが、「お刺身定食ね」と私が注文すると、他の人も続いて、全員がお刺身定食になってしまいました。 これって、典型的な「同調行動」ですね。

同じお刺身定食を注文した私たちは、典型的な日本人らしいです。
そんな日本人をからかって、「民族性ジョーク」「エスニックジョーク」なるものがあります。
有名なジョークなので、ご存知の方も多いと思います。

様々な民族の人が乗った豪華客船が沈没しそうになる。それぞれの乗客を海に飛び込ませるには、どのように声をかければいいか?
アメリカ人に「今飛び込めばあなたは英雄ですよ」
ロシア人に「海に落ちたウォッカの瓶はあなたのものです」
イタリア人に「美女たちも泳いでいますよ」
フランス人に「決して海には飛び込まないでください」
ドイツ人に?規則ですから飛び込んでください」
イングランド人に「イングランドが優勝しました」
スコットランド人に「スコットランドがイングランドに勝利しました」
中国人に「金塊が沈んでいるそうですよ」
日本人に「みなさん飛び込んでいますよ」

wikipedia  エスニックジョークhttp://supervisor-ex.com/L90494/b100/12241

「みなさん飛び込んでいますよ」とは、「世間の目を気にする」「横並び主義」の日本人をからかった言葉です。

さて、「同調行動」が、時にいじめの発生原因となると、一昨日のメルマガでお話ししました。
では、「横並び主義」ではなく、個人や個性的であることを重んじるアメリカには「いじめ」がないのでしょうか。

かつて、
レディー・ガガが、オバマ大統領に、政府のいじめ対策強化の必要性を直訴したことがあります。
ガガのファンの少年がいじめを苦にして自殺したことに心打たれて、大統領に嘆願したのです。
News walker https://news.walkerplus.com/article/24892/

そのオバマ大統領も、ミシェル夫人も、何度もいじめについて演説で触れているのです。

いじめはアメリカにもあります。
「いじめは犯罪」とされている州も多いのです。

お刺身定食は同調してもよいですが、いじめは同調させてはいけません。
「あっ、自分は同じ行動を選ぼうとしているな」と絶えず意識を働かせましょう。