1週間に3回アウトプットするとよい

ここのところ、記憶の話題になっていますのでもう一つ。
国語の記憶・暗記の代表といえば、やはり「漢字」です。

漢字を覚えるのに効果的な方法はなんでしょう。
それは、なんといっても使うことです。

毎日毎日、同じ漢字を使っていれば、忘れるはずがありません。
例えば、渡邊の「邊」や齋藤の「齋」のように難しい字だって、当人が自分の名前として毎日書いていれば忘れるはずがないですよね。

覚えるのに効果的な方法はそのように漢字をたくさん使うこと、すなわち、アウトプットを繰り返すということなのです。
アウトプットを繰り返すことで、「想起」の段階を強化します。

樺沢紫苑氏の「読んだら忘れない読書術」に、このように書いてあります。

人間の脳には、膨大な情報が流れ込んでいます。そして、それが毎日続きます。そうした情報を全て記憶すると、人間の道はたちまちパンクしてしまいます。ですから人間の脳は入力された情報のほとんどを忘れるように作られています。正確に言うと「重要な情報」以外は、すべて忘れるようにできているのです。 脳が重要な情報と判断する基準は2つです。「何度も利用される情報」と「心が動いた出来事」です。

意図的に何度もアウトプットすることで、この情報は「何度も利用される情報」です、重要な情報ですと脳に伝えるのです。そうすれば脳は忘れることはありません。

樺沢氏は、読んだ本の内容を忘れない方法として、1週間に3回アウトプットするとよいと言っています。

漢字のアウトプットというと「漢字テスト」ですね。
しかし、この「漢字テスト」だけでは1回です。
ですから、これ以外に本番テスト前の「プレテスト」、家庭で子ども自身が行う「自分テスト」などを、意図的に仕組んで行うのです。 そうすれば、3回アウトプットができます。

子どもに何か覚えさせようと思ったら、アウトプットをたくさん行うことを考えてください。