実は、今日、4月11日は9月1日と並んで子どもの自殺の多い日なのです。
「新学期自殺」という嫌な言い方をされることもあります。
データを示します。
平成26年度自殺対策白書(抄) http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/__icsFiles/afieldfile/2015/08/07/1360770_01.pdf
これを見ると、全国的に始業式が行われる4/8と、そして、その3日後の4/11に、自殺が多いのです。
(県庁所在地の始業式 4月8日(月) 北海道、宮城、東京、埼玉、栃木、千葉、静岡、愛知、奈良、大阪、兵庫、岡山、鳥取、福岡、沖縄)
なぜ、子供たちが、この時期に、自らの命を絶ってしまうのでしょうか。
このような記事がありました。
「新学期が来るのが怖い」と、先月会った10代の女子生徒は言っていました。
新年度はクラス替えや席替えがあったり、担任の先生が変わったり、スポーツテストがあったりと変化が大きいときです。自己紹介をするタイミングも多く、いきなり「いじられる」こともあります。悩みや不安というのは、希望や期待があるときにこそ高じるものなんだそうです。期待があったぶん裏切られたときの思いは、やりきれません。
AERA.dot https://dot.asahi.com/dot/2019040500009.html
新しい担任の先生にはたしてなじめるか、新しいクラスで友達が作れるか、その不安を多くの子供たちが、ネットの中に書き込んでいます。
皆さんは、クラスを立ち上げるのに、とても慌ただしいと思います。
でも、その慌ただしさの中でも、先生になじめるか、友達が作れるかすごく心配している子を安心させるような手だてをとってくださいね。
楽しい授業はもちろん、笑いのあるくだけた場面を作ったり、友達どうしの仲がよくなるゲームをやったりしてほしいです。