50円玉は、どうして磁石につかない白銅製になったのか

小学校3年の理科、磁石の単元で、ぜひともやってみたいのが、日本の硬貨(コイン)は磁石につくかという問題です。

子供たちの中には、1円玉や50円玉は磁石につかないけれども、金額が高くなった500円玉は磁石につきそうだという「高いお金は磁石につく」理論の持ち主がいます。 一方、5円玉や10円玉については、色が違って白くないから磁石につかないという「色が違うから磁石につかない」理論の持ち主ばかりです。

これ、実際にやってみればわかりますが、1円玉から500円玉まで、どの硬貨(コイン)も磁石につきません。

1円玉はアルミニウムというのは有名ですね。
とても軽くて、表面張力で水に浮くのです。

5円玉と10円玉は、色が違うことでわかるように、銅の合金です。
10円玉は銅が95%なのです。

では、白っぽい50円玉、100円玉、500円玉は、何の金属なのでしょうか。

実は、これも、銅とニッケルの合金で「白銅」なのです。
銅という金属は、合金にすると相手の金属によって色を変えるのです。
そして、「抗菌性」という性質を銅はもっていて、硬貨が多くの人の手に触れているにもかかわらず衛生的なのは、この抗菌性のおかげです。

500円  銅70%、ニッケル10%、亜鉛20%
100円  銅75%、ニッケル25%
50円   銅75%、ニッケル25%
10円   銅95%、亜鉛3%、スズ2%
5円   銅60〜70%、亜鉛40〜30%
1円   アルミニウム100%

さて、
昔の50円玉はニッケル100%で、磁石につきました。
それが、どうして磁石につかない白銅製になったのでしょうか。

もしかしたら、
例えば、お賽銭箱に糸に磁石をつけて泥棒したりする人がいたんじゃないですかね。
それを防ぐために、白銅製にしたのかもしれません。

ちなみに、私のもっているタイのコインは磁石につきました。

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