「小学校高学年の教科担任制」の背景

2019年4月17日、新しい時代に対応した今後の教育の在り方の検討が、中央教育審議会に諮問されました。
その中に、「小学校高学年の教科担任制」があります。
学校で話題になったでしょうか。

実は、「小学校高学年の教科担任制」は、以下の文脈で諮問されているのです。

4.これからの時代に応じた教師の在り方や教育環境の整備等
・ 児童生徒等に求められる資質・能力を育成することができる教師の在り方
・ 義務教育9年間を学級担任制を重視する段階と教科担任制を重視する段階に捉え直すことのできる教職員配置や教員免許制度の在り方

すなわち、「義務教育を学級担任と教科担任制の2つの段階に分けること」が、「教職員配置」「教員免許制度の改変」をセットとして、論議されるのです。

もっと言えば、英語教育やプログラミング教育を推進していくことが関連していると思うのです。

振り返って、皆さんの学校では、英語教育を担任の先生がやっているでしょうか。
また、プログラミング教育をきちんと実施しているでしょうか。

失礼ですが、試行錯誤しつつ、そうはうまくできていないと思うのです。

英語教育やプログラミング教育において、その教育ノウハウをすべての教員に身に着けさせることは現状では難しいです。
ですから、専門的な人材を確保していく方が、現実的で実利を得られると判断したのかもしれません。

文部科学省 新しい時代の初等中等教育の在り方について(諮問)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/1415877.htm