「やりたくないことをやらない自由」

NHKスペシャルで「認知症の第一人者が認知症になった」という番組があり、興味深く視聴しました。

認知症の第一人者の医師は長谷川和夫さんです。長谷川さんは90歳ですが、「長谷川式」と呼ばれる早期診断の検査を開発した人です。

私は、敬老会で高齢者を相手に認知症予防脳トレもしてきましたので、その検査はよく知っています。

100−7=93
93−7=86
・・・と、どんどん7を引いていく計算が、長谷川さんが開発した検査の一項目になっています。
また、「痴呆」という呼び方を「認知症」に変えることを提案した人でもあります。

この番組で印象的だったのは、「家族が少しでも楽になるようにデイサービスに行く」ことを長谷川さん自身が考えたのに、自分がデイサービスに行ったら「つまらない」「行きたくない」と感じ、言ったことです。

自分がデイサービスに行けば家族の負担は減ることはよくわかっているけれど、やはり長谷川さんは「つまらない」のでした。
デイサービスで行っているゲームや体操などのプログラムが、やりたくなかったのです。… 続きを読む

五色百人一首体験者の粂原さんが今年もかるた名人に

コミックや映画の「ちはやふる」で広く知られるようになった「競技かるた」の名人とクイーンの決定戦が1月11日、近江神宮で開かれました。 結果は、兵庫県尼崎市の会社員、本多恭子さん(28)がクイーン、京都市の塾経営、粂原圭太郎さん(28)が名人となりました。

名人の粂原圭太郎さんは、「くめはら けいたろう」さんと読みます。
粂原さんは、実は、私が広めようとしている五色百人一首の群馬県大会で優勝(橙札)したことがあるのです。

粂原さんは、昨年名人になった時に、こんなメッセージを寄せてくれました。

「小さい頃は、五色百人一首群馬県大会にも出場したことがあります。五色百人一首は、かるたの魅力を気軽に体験できる素晴らしい素材だと思います。 「札を相手よりも速くとる。」自分の満足いく速さでとることの快感は、他の競技ではなかなか得ることができません。
「五色百人一首が楽しい!」そう思った方は、ぜひ本格的に、競技かるたに触れてみてください。
また、とるだけでなく、和歌の意味に思いを馳せることで、より深く百人一首の世界を味わうことができます。」… 続きを読む

「休み方」を教える

授業に飽きたり、心が不安定だったりして、不意に教室を飛び出す子がいます。
私は、そのような子を担任したことはありませんが、「とっても困る」子だと思います。

それは、どこにいるか不明で探さなくてはならないからです。
教室には、残ったクラスの子がいます。その場を離れるには、課題を教室の子に出さなくはなりません。
その場を離れずに、職員室の先生に手助けを得る方法もあります。が、何度も何度もでは気がひけます。

そんな子を担任した清水麻美氏が、「休み方(教室を抜け出すのば、この子にとって休むことなのです。)を教える」ことで、しだいに落ち着いてきたとサークル冊子「いぶき」に報告しています。

「休み方」を教える
「一番困ったのは、ふらっといなくなってしまうA君の居場所を担任の自分が把握していないということだった。A君に「休み方」を教える必要があった。
100均でミニ黒板を購入し、A君専用の連絡黒板にした。授業中、他の場所で休みたくなったら、ミニ黒板を担任に見せる。ミニ黒板には自分で選んだ「場所」と「時間」が書かれている。
場所は、「図書室」(幸い教室のすぐ近くだった)か「ろうか」(休むための椅子を置いてある)の二択。時間は、「2分」「5分」「10分」の3つから選び、タイマーをセットする。 … 続きを読む