「剤」と「済」 よく迷います。

「剤」と「済」、実はよく迷います。
接着剤・薬剤はどっちかな。経済の済はどっちだっけ。
こんなふうに、未だに迷っています。
皆さんは、そんなことないでしょうか。

この際だから、きちんと調べてみました。

そもそも、
「剤」と「剤」は、漢字の成り立ちが違うのでした。

漢字の組み立てからすると、
同じなのは、「斉」です。
「斉」はそろえると意味があリます。

違うのは、つくりの「りっとう」と偏の「さんずい」です。

まず、「剤」について。
「りっとう」はりっとうで刀の意味です。
すると、
「剤」は、漢方薬を切りそろえて整える様子を表す形声文字です。
薬を調整するという意味が「剤」なのです。

ざっくり言って、薬関係は「剤」となります。

では、「済」について。
「さんずい」は水で、水をそろえる(ならす)という意味です。
川の水量を調整して不足を補うこと。すくうという意味です。

経済の「済」は、民をすくうという意味なのです。
済美や済生などの意味も「すくう」です。

私は、これで少し納得できました。

もうこれで、「剤」と「済」、迷わなくなるかな。