すみませんとごめんなさい

30年以上前、私が初任の時に担任して4.5.6年と持ち上がった子が、「教師の学びと成長サポート」のサイトを見つけて、そこからのお問い合わせメールで、連絡してきました。 あまりに突然なことで、びっくりしました。

ずっと年賀状ではやり取りしていたのですが、メールでのやり取りは特にはしていなかったのです。

彼女は結婚して生まれた横浜を離れ、他都市で保育園の先生をしていたと聞きました。
現在は、軽度発達障害のお子さんの療育の仕事をしていると言います。

そのメールでこんなことを書いています。

「初対面での出席確認の時、先生は私達の名前を名簿を見ずに、しっかり覚えて呼んで下さったこと、とても印象的でした。」

なんとまあ、教師の鏡のような初任の先生です。
名前を覚えるのは当たり前なのでしょうが、なかなかできることではありません。
でも、このように子どもにインパクトを与えたというエピソードを教えてもらうと、やる気になると思います。

メールでは他のことも書いています。

「小学生だった私は、先生のおっしゃることを素直に吸収していたんだなという、エピソードが1つあります。先生は謝る時は「すみません」ではなくて、「ごめんなさい」と言う事を教えて下さいました。その事で恐らく私は、「すみませんは良くない」と勝手に思ってしまったようで、おばさんになった今でも「すみません」と謝る人を見ると、密かにあの人間違ってると思ってしまうのでした。」

残念なことに、私は全く覚えていないのでした。
ただ、今でも、きちんと謝罪するなら、直截に「ごめんなさい」と言うべきだと思っています。

それにしても、初任でのつながりが、まだまだ続いているとは、先生をやっていてよかったなぁと心底思います。
うれしいです。