「プリント主義」を「ノート主義」に

これまた、 教育サークルの冊子「いぶき」の記事の話題です。
藤川和弥氏が、 初任の頃と比べて、現在の授業のやり方だと、60%の力で同じような効果が得られていると言っています。
その一つが、「プリント印刷なし」です。

私も、若い頃はプリントを作成して印刷することで、一生懸命やっている気分になっていました。
ところが、一生懸命プリントを作成して授業をしても、一向に成果が上がっていないことに気づきました。

藤川氏も、同様のことを述べています。

「とにかく若い頃はプリントだのワークシートだのを作りまくり、印刷しまくっていた。
放課後はほとんどそれに使っていたと思う。
大変だったし、今その頃のワークシートを見ると恥ずかしくなる。
字の大きさ、枠の大きさなどが適当である。
子どもに合っているとは思えないのだ。」

私が、プリントを印刷するのをやめて、ノートを最大限活用すると決めたのは、忙しく働いているママさん先生から、プリントを使用しないでノートを使うことが、一番シンプルな仕事の効率化だと教えてもらったからです。 そして、ノートを使うことは、教師の仕事の効率化だけでなく、子供の学習の効率化・学力の向上にも役立つことだとわかりました。

プリントを作るのに手間がかかります。それも子供に、フィットしないプリントなのです。
プリントを使ったら、その後始末に手間がかかります。
プリントは、手間をかけて保管しないと散逸します。

ノートならそんなことはありません。
ノートを使うことで、それからずっと使い続けるノートを使う技術が向上するのです。

なんでもかんでもプリントにする「プリント主義」を、「ノート主義」に切り替えていきましょう。