「意味がないルール」はありませんか?

日本教育技術学会で講演をしてもらった麹町中学校の元校長工藤勇一氏の著書「学校の当たり前をやめた」をレベルアップマガジンでフックレビューする予定です。

しかしながら、2週に渡っての10回分のレベルアップマガジンだけでは、なかなか語り尽くせないこともあります。
そこで、取り上げられなかったことを少し、紹介していきます。

「ルールを見直す」という章で、工藤勇一校長はこんなことを書いています。
学校のルールの中には、誰が何のためにこんなルールを作ったのか不明なルールがあると言うのです。

「例えば私が麹町中学校に赴任した当初、自転車を駐輪できるスペースがあるにもかかわらず、「保護者は自転車で学校に来てはならない」という規定がありました。誰が何のために作ったルールなのか、まったく意味不明です。長く麹町中にいる教員に聞いても分かりませんでした。私は保護者からの要望を受けて規定をすぐに変更し、自転車で学校へ来ても構わないようにしました。」
「冬にセーターを着てきてもよいにもかかわらず、「授業中、セーターを一番上に着てはいけない」というルールがあり、生徒たちはそのルールを守るために、セーターを着るときは、その上に学生服を着ていました。まったく意味がない規定です。」

作った当時は意味があった?ルールが、その意味を忘れられたまま何年も亡霊のように生き残っていませんか?
きっとあるはずです。

残っていたら、即座になくすように動き始めましょう。
もし、みんながそのルールを無意味と認識していたら、拍子抜けのようになくなりますよ。

意味がないのですから、とにかく、声をあげて動き始めることが大切です。