子供にこうなってほしいと願う姿(コンピテンシー)

現在、学校で行われている総合的な学習の時間のテーマは、ほとんど、その「内容」でくくることができます。

例えば、「福祉」であったり、「健康」であったり、「情報」であったり、「地域」であったり、また、子供たちが参加する「行事」に関連させたものであったりするのです。

しかしながら、「学校の当たり前をやめた」の著者である麹町中学校の元校長の工藤勇一氏は、この「内容」別にくくらない総合的な学習の時間を展開していました。

それは、子供にこうなってほしいと願う姿(コンピテンシー)を目的とした展開なのです。

麹町中学校の「生徒にこうなってほしいと願う姿(コンピテンシー)」は、次のように組み立てられています。

A 言語や情報を使いこなす能力
・様々な場面で言葉や技能を使いこなす
・信頼できる知識や情報を収集し、有効に活用する

B 自分をコントロールする能力
・感情をコントロールする
・見通しをもって計画的に行動する
・ルールを踏まえて建設的に主張する

C 多様な集団の中で協働できる能力
・他者の立場で物事を考える
・目標を達成するために他者と協働する
・意見の対立や理解の相違を解決する

もうお分かりでしょうが、これらは「非認知スキル」です。

麹町中学校では、この非認知スキルを伸ばすために、総合的な学習の時間が組み立てられているのです。

実際には、行事関連の課題や校内プレゼンの課題を解決していくものです。
とにかく、そのような総合的な学習の時間のくくり方があることを知って、新鮮な思いをしました。

皆さん、いかがでしょうか。

3つのコンピテンシー
https://www.nier.go.jp/04_kenkyu_annai/div03-shogai-lnk1.html