初めて出合う教材には、「スモールステップ」が鉄則

書店の蔦屋が運営する子供向けの講座に「五色百人一首」を取り上げてもらい、その講師として、千葉の柏まで行ってきました。

対象とするのは、五色百人一首初心者です。
ということは、五色百人一首に初めて触れるという子、もしくは、学校や家で少しだけやったことがある子が対象だと考えました。

とにかく、いきなり大会でやるような五色百人一首のやり方を教えてはいけないということです。
「丸ごと」与えるのではなく、「分解」して スモールステップで与えるのです。

私は、低学年の子もいるので、五色百人一首の前に「いろはカルタ」も入れて、次のようなステップで教えました。

1 「いろはカルタ」を行う
・10枚で 一人で
・10枚で 対戦で
(いろはカルタは、上の句の一字目が取り札に書かれていることを伝える)

2 五色百人一首を行う
・10枚で 一人で
・10枚で 対戦で
・20枚で 対戦で
(百人一首は、下の句が取り札に書かれていることを伝える。上の句を覚えていれば、上の句を少し聞いただけで取り札を取れることに気づかせる)

3 得意札を覚える
・以下の例示をする
うっかりはげ(うかりける・・・)
をとめ(をとめは女の子のこと。あまつかぜ・・・)

4 相手を変えて対戦する

5 句の意味を知ることで、得意札を覚える
「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき」
鹿の鳴き声を聞かせることで、「悲しい」感じを読み取らせる

6 相手を変えて対戦する

7 大会の紹介

8 相手を変えて対戦する

初めて出合う教材には、「スモールステップ」が鉄則です。
やさしすぎるぐらいが、ちょうど良いと思います。