いじめが増える時期は、6月頃と11月頃

「教育トークライン」2021年6月号で、榎本寛之氏が、道徳の授業に関連して、中野信子氏の著書「ヒトはいじめをやめられない」についてふれていました。

https://em-tr270.com/L90494/b300/113291

それは、「いじめが増える時期」についてです。

中野信子氏によると、 いじめが増える時期は、6月頃と11月頃だと言います。
学校で学級崩壊が増えたり、いじめが発生したりしやすい時期は、6月頃と11月頃だというのです。

この頃に、子供達のトラブルが多発するには様々な原因が考えられるのですが、中野氏は、脳科学の立場から、次のような解釈を提示します。

5月から6月、10月から11月というのは日照時間が変わる時期にあたるので、セロトニンの合成がうまくいきません。
セロトニンの分泌量も減ると、不安が強まります。

そして、そのセロトニンの減少は、次のようなことを招いていきます。

「安心ホルモンのセロトニンの不足は不安を招くだけでなく、暴力性を高め、過激なギャンブルにはまるなど、悪い結果になることを承知しつつも、それを止められない「衝動性障害」を招くことが分かっています。」

いじめは、そんな「衝動性障害」の一種として、起こってしまうこともあるのです。

こう考えると、この時期に、いじめを抑止する授業や活動を取り入れることに、大きな意味があると思います。

ぜひ、この6月、いじめ抑止の授業や活動を取り入れてみてください。