二つ考えさせるのではなく、一つに限定する

「わけをはなそう」という国語の単元があります。光村図書の教科書で、「はなのみち」の次です。
ここでは、「どうしてかというと・・・」の理由の言い方を学ぶことができ、そのフレーズは1年間、様々な場面で活用することができました。

さて、
教科書では、「わたしは・・・です。」「どうしてかというと ・・・からです。」と2文になっています。
ですが、やはり1年生では、2つを同時に考えるのは難しいものです。

教育トークライン2021年6月号で、安江愛氏がひとつだけに限定するやり方を提案しています。
私も、かつて教室でそのようにやっていました。

2つとも考えさせるのではなく、1つは教師の側から提示します。安江氏は「限定する」と言っています。

例えば、
「わたしは うれしいです。」と提示して、その後の「どうしてかというと ・・・からです。」を考えさせます。

これなら、いろいろな意見が出てくると思います。
安江氏は、
「どうしてかと言うと、今日は誕生日だからです」
「どうしてかと言うとお友達ができたからです」
「どうしてかと言うと朝顔の芽が出たからです」
などの意見が出たと言っています。

こうして、たくさんの意見を言わせていくうちに、「・・から」という接続助詞の使い方を身につけることができます。

他に、うれしい、かなしい、おもしろい、気持ち良い、くやしいなど、教師から提示して、たくさん理由を話させましょう。

こうして、わかってきたら、2文に挑戦してみます。
スモールステップが大切です。