「ユニバーサルデザイン」と「バリアフリー」

東京オリンピックの開会式において、ピクトグラムの実演が話題になりました。このピクトグラムは、国や地域が違っても、日本語が分からなくても、理解しやすいように作られています。 このピクトグラムのような表現を、「ユニバーサルデザイン」と言いますね。

ユニバーサルデザインは、より多くの人に分かってもらえる・使ってもらえる表現やモノ、設備、建物等の考え方です。
民族や文化、慣習、国、性別、年齢、そして能力などの違いがあっても、わかってもらえる・使ってもらえるように考えられています。

さて、このユニバーサルデザイン、そう言えば、最近の言葉ですね。
以前は、ユニバーサルデザインと言わずに、「バリアフリー」と呼ばれていました。

では、バリアフリーとユニバーサルデザインでは、どう違うのでしょうか?

「バリアフリーは、「壁」を取り除くこと」

を目指しました。
しかし、

「ユニバーサルデザインは、はじめから誰もが使いやすい状態」

を目指します。

バリアフリーを発展させたものが、ユニバーサルデザインなのです。

ユニバーサルデザインには7つの原則があって、ユニバーサルデザインを提案した
ロナルド・メイスさんを中心にまとめられものです。

1. だれにでも公平に利用できること。
2. 使う上で自由度が高いこと。
3. 使い方が簡単ですぐわかること。
4. 必要な情報がすぐに理解できること。
5. うっかりミスや危険につながらないデザインであること。
6. 無理な姿勢をとることがなく、少ない力でも楽に使用できること。
7. アクセスしやすいスペースと大きさを確保すること。

この7つの原則を目指していけば、自ずと「壁」を取り除くことができ、誰もが使いやすくなっていきます。

ぜひ、ピクトグラムを話題にすると同時に、学校にあるユニバーサルデザインを話題にしてみてください。