「心の天気」というアプリ

不登校や心の病、そして、自殺につながる事例が、このコロナ禍において増加しています。
夏休み明けのこの時期、より子供たちの様子に気を配りたいです。

教室の子供のSOSを受け止める一つの手だてとして、大阪市教育委員会が活用しているアプリがあります。
それは、「心の天気」というアプリです。
「スクールライフノート」
https://em-tr270.com/L90494/b300/114441

子供は朝の会で、その日の気分を「晴れ」「曇り」「雨」「雷」の4つから選択して入力します。
入力されたデータは、教師の端末に集計されます。

こんな非常にシンプルなアプリなのですが、もし「天気の変化」があると、何らかの異変があったのではないかという、教師の気づきにつながっていきます。

事例が、製品の説明において、紹介されています。

「毎朝登校時挨拶指導をしている管理職の先生が、ここ数日気になる生徒がおり、個別に声掛けするか迷っていました。担任教員に話したところ、その担任教員も声掛けタイミングを悩んでいました。二人で直近数日間の心の天気を確認すると、数日前から「曇り」でその日は「雨」になっていました。担任教員はその日のうちに声掛けし、学校生活のトラブルを未然に防ぐことができました。」

「導入校の学校で、ある児童が突然「雷」をつけたことがありました。児童生徒の様子からは全くわからず、担任の先生は入力間違えかとも考えましたが、声かけしてみたところ、家庭の事情で悩んでいることがわかりました。その児童は声をかけてもらい、話を聞いてもらったことで気持ちが和らいで、当分「雷」「雨」が続きましたが、先生との会話があったことでなんとか学校への登校を続けられました。」

他の子に気兼ねせず入力できるのが、このアプリのメリットだと思います。