「会議の実施と会社の業績との相関関係」問題

今日は久しぶりに、日能研の「シカクいアタマをマルくする」を取り上げます。
この頃、めったに電車に乗っていないのですが、久しぶりに機会があって乗ってみると、この「シカクいアタマをマルくする」の車内広告は健在でした。

取り上げるのは鎌倉学園中学の「国語」?の問題です。
https://em-tr271.com/L90494/b300/114711
問題ではグラフが掲出されているのですが、ここは言葉と数字だけとなります。

(問)会議の実施と会社の業績とに相関関係があると仮定した場合に、この二つの関係についてグラフから読み取れることを五十字以内で説明しなさい。

グラフタイトル「会議の実施と会社の業績」
会社の業績 上 昇 1回あたりの平均所要時間67.2分
          社内業務に占める割合22.7%
      横ばい 1回あたりの平均所要時間65.52分
          社内業務に占める割合16.2%
      下 降 1回あたりの平均所要時間79.5分
          社内業務に占める割合19.1%
      全 体 1回あたりの平均所要時間68.2分
          社内業務に占める割合19.3%

さて、このデータからわかることは何でしょうか。

まず、「業績が下降している会社は、会議の時間が長い」ということですね。
長い会議は効率が悪いこともありますが、「決められない」ということを示しているのではないでしょうか。

次に、(これはわずかな傾向ではありますが)「業績が上昇している会社は、会議が社内業務に占める割合が高い」ということです。 「社内業務における割合が高い」ということはどういうことかと推察すると、会議というか打ち合わせ・ミーティングが頻繁に行われていることだと思います。 意思の疎通が頻繁に行われていることで、業務の遂行を滞りなく行うことができるのかもしれません。

で、答えはどうなるか。
「業績が下降している会社は会議の時間が長く、業績が上昇している会社は会議が社内業務に占める割合が高い。」

これで50字なのですが、日能研の模範解答ではこうなっています。

「会議の時間を短くし、会議が社内業務に占める割合を高めることが、会社の業績を上昇させることにつながる。」

なるほどね!
そう言い切っちゃうのですね。

それにしても、この問題は国語っぽくないです。