早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め

10/8の岸田文雄内閣総理大臣の所信表明演説の締めくくりは、アフリカのことわざでした。

「最後になりますが、このようなことわざがあります。

「早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め」

 新型コロナという目に見えない敵に対し、我々は、国民全員の団結力によって一歩一歩前進してきました。
(中略)
 一人であれば、目的地に早く着くことができるかもしれません。しかし、仲間とならもっと遠く、はるか遠くまで行くことができます。私は、日本人の底力を信じています。」

調べてみると、英語ではこのように言うようです。

「If you want … 続きを読む

食べられて仲間を増やす

私の教育サークルでは、子供向けの理科講座において、「風で飛ぶ種」を扱うことがあります。
この理科講座では、風で飛ぶニワウルシやラワンの種のモデルを作り、空中を飛ばせて、なぜ種が空を飛ぶ必要があるかを考えさせます。

植物は自ら移動して、種をばらまき子孫を増やすことはできません。
そこで、いろいろな工夫をしています。
風で飛ぶ種、はじけ飛ぶ種、動物(人間)にくっついて運ばれる種、鳥や動物(人間)に食べられて、遠くで糞から発芽する種などがあります。 空を飛ぶ種は、植物の生き残りをかけた戦略なのです。

ちょうど、日能研の「シカクいアタマをマルくする」の駒場東邦中学校の「理科」の問題も、そんな生き残りの戦略を扱った問題でした。

こんな問題です。

(問)昨年、金魚の祖先でもあるギベリオブナの卵が、水鳥に食べられて糞(ふん)として排出(はいしゅつ)されたのにもかかわらず、一部の卵が消化されずに生き残り、正常にふ化することが実験によって明らかになりました。 食べられた卵のうち、わずかしか生き残りませんが、ギベリオブナにとってはいくつかの利点があると考えられています。… 続きを読む

会議に関する調査結果の分析

昨日は、日能研の「シカクいアタマをマルくする」の鎌倉学園中学の「国語」の問題を取り上げました。

実は、この問題に使われたデータは実際に発表されているものです。もちろん、このデータ以外の会議に関する調査データもあります。 では、このデータを元に、どんな分析が実際になされているのでしょうか。

1 業績が「上昇」している会社は、「下降」している会社にくらべて会議を積極的に行っている。
そして、業績が「上昇」している会社は「意思決定する会議」「問題解決する会議」「アイデアを出す会議」が多く、業績が「下降」している会社は「情報を共有する会議」が多い。

これは、業績のよい会社は、問題解決・意思決定・アイデア出しという目的をもって、積極的な議論が繰り広げられており、それが生産性を高めたり、社員の意欲を高めていくのだと解釈できます。

2 業績が「上昇」している会社は、「下降」している会社にくらべて会議の形式がもっとバラエティに富んでいる。
「上昇」している会社は「テレビ」「Web」「ランチミーティング/パワーミーティング」「ブレックファストミーティング」と、多様な形式で会議をしている。… 続きを読む