読字障害への対応

昨日、小嶋悠紀氏による、読字障害(ディスレクシア)のアセスメントを紹介しました。
今日は、そのアセスメント実施後の対応について、小嶋氏の提案をみていきます。
教育トークライン2021年11月号
https://em-tr271.com/L90494/b300/115011

小嶋氏は、次の4つの対応を提案しています。

1 拡大する
シンプルですが、すぐやってみる価値があるのが「拡大」ですね。
教科書の文字の大きさで音読が苦手なら、これを拡大してあげれば、少し楽になると言います。

2 ハイライトする(目立たせる)
これは、その部分だけを目立たせるために、リーディングルーペやリーディングルーラーを使うことを推奨しています。その子が読み取りやすい色があって、それを知ることも大切です。

3 代替えする
配慮しても、まだ読むことに困難さが強い場合は、PCなどで読み上げさせることを小嶋氏は提案しています。
読む目的は情報の入手なので、その目的が達成されるなら、読むのではなく聞くことでもかまわないというのです。
確かに、そんなITの機器があるなら、やってみる価値があります。

4 視知覚トレーニング
眼球運動や専門的な視知覚トレーニングが有効な子もいるといいます。これは、保護者に依頼することになります。

とにかく、1拡大や2ハイライトは、ちょっと手間をかければできることなので、読字障害の子らしき子がいたら、すぐにやってみてください。