昨日、小嶋悠紀氏による「算数の学習障害」のアセスメントについて触れました。
https://em-tr271.com/L90494/b300/115381
教育トークライン2021年12月号
本日は、アセスメントした後の対応について小嶋氏の知見を追っていきます。
まず、
「長期記憶を補助する」
ことを小嶋氏は指摘しています。
九九や公式など、覚えていないと計算が難しいものがあります。ただ、学習障害の子は長期記憶が弱いので、そこを補助するわけです。
・九九の表を持たせる。
・公式一覧を持たせる。
私も、九九が苦手な4年生の子を担任したとき、九九の表を教科書に貼らせていました。
ただ、この時は、その子が目立たないように、クラスの子全員に貼らせました。
次は、
「繰り下がりのある足し算・繰り下がりのある引き算は、九九のように覚えさせる」
です。
これは、指で計算せずに、覚えてしまうわけです。覚えてしまえば、計算への負荷が軽くなります。
おそらく、私達は、12-4は8と覚えてしまっています。それと同じことをするのです。
そして、
「図形領域は ICT の活用する」
です。
ICT機器を用いることで、図形や立体の全体の空間認知がやさしくなります。
もちろん、実物を触らせることが大切です。
経験上、算数に困難性をもっている子は、長期記憶に難がある子が多いです。
ですから、「ずるい」などと言わずに、長期記憶を助ける九九の表などをもたせたてください。