何に対して「好子」をあげるか

昨日、「応用行動分析」における「好子」を取り上げました。
行動を増やすことを「強化」と言い、その増やす要因になっていることを「好子」と言うのでした。

その「好子」の代表的なことが、褒めることです。

ですが、

例えば、子供の勉?を増やす「強化」において、「好子」は褒めること以外にもあります。
それは、シールをあげることです。
それは、お小遣いをあげることです。

ここで注意しなくてはいけないのは、何に対して「好子」をあげるかということです。

中室牧子氏の「学力の経済学」において、勉?のインプットとアウトプットの2つに分けて、どちらにご褒美をやるべきかと分析していました。

テストの結果(アウトプット)にご褒美をあげる方が成績が上がるのか、本を読む・宿題をやる等(インプット)にご褒美をあげる方が成績が上がるのか、です。

これは、実験の結果、インプットにご褒美あげた方が学力が上がるという結果が出ています。
本を1冊読むことにご褒美、宿題をきちんとやるごとにご褒美をあげる方が学力が上がったと言うのです。

そりゃあ、そうです。
テストの結果は、コントロールできません。
がんばってよい点数のときもあれば、悪い点数のときもあります。

しかし、インプットをがんばることはコントロールできます。
自分の努力がきちんと表れます。

ただ褒めるからよい、ご褒美をあげるからよいというわけでもないのです。
ぜひ、何に対して「好子」をあげるかも考えてほしいです。