否定語の指示を行動に変換する

行動分析では、

「静かにしていることは、死人にはできる」

から、「行動」とは捉えません。

同様に、

「しゃべらないことも、死人にはできる」
「立ち歩かないことも、死人にはできる」

ので、行動とは捉えません。

否定語で指示を出しても、うまくいかないのは、それは死人にもできる「行動ではないこと=状態」だからなのです。
「何々してはいけない」と言うだけでは、何をすればよいのか具体的に分かりません。

これをうまくいくようにするためには、「〜〜をする」という行動の形で「明示」する必要があるのです。
行動に変換するのです。

例えば、

・口を閉じます
・黙ります
・座ります
・順番に話します
・時間を守ります
・・・

このように、「してはいけない言葉=否定語=(死人にできる)状態」を、「します言葉=行動」に変えていきましょう。

きっと、できた時の褒め言葉が好子となって、ぐっと指示が通るようになっていくと思います。